建築士事務所-計画工房 辿のつぶやきと家づくりサポート

ジジチャリ出来た!

こんな坂を登ります。

山里でもクロスバイクで快適に走れるエリアは広い。現に車が少ないせいか、ロードに乗る本格的な自転車野郎が青梅には多いのだ。しかし筆者の住まいは川端で、フラットな市街地に出るためにはまず20m近くの垂直距離を登らなければならない。日課の山歩きをするためにはさらに30mほど登ってスタート地点まで行くことになる。引っ越して来た当初は坂の途中で止まったり押したり、とても一気に走れる行程ではなかったが、2年経った今では蛇行しながらでも、なんとか自転車を降りずに行き着けるようには

なっている。とは言えなにぶん日常

やっぱり格好いいね

のことでもあり、寄る年波もある。何かと言い訳をつけて車に頼ってしまうことが多くなって来た。

もはや意地をはる理由もないので、アシスト自転車に替えることにしてから色々と研究した。最も抵抗ある部分だった重い車重が比較的軽いということでスポーツタイプのアシスト車で検討を始めた。とりあえず未知の分野だったし、時間はあったのでいくつか試乗して見た。だがどうも物足りない。道交法の問題とはいえ、検討の過程でヨーロッパのアシスト車の情報が入ってしまったこともあったようだ。高いお金を出すわりには非力なのだ。まだ体力があって坂で少し楽したいという向きには良いかも知れないがいかんせんコスパが悪い。自転車屋でそう言ったらママチャリに乗ったことはあるかと聞かれた。当然無いので試乗させてもらったら驚いた。スポーツ車よりよほど力が有るでは無いか!考えてみれば非力なママ達が子供やたくさんの買い物を乗せて毎日走る自転車である。アシスト車の開発者でなくともこっちの方にパワーを載せようと思うのは当然であった。

それが分かれば自分の求めるものは後者ということになる。車重が重い分アシスト力でカバーしてくれるなら、重さはたいしたマイナスとも言えまい。人の判断基準は良い加減なものだ。問題は乗車姿勢だけということにした。ハンドルを下げてサドルを上げるのは簡単なはずであった。

ママチャリなら安い量販店で良いわけだが、問題はカスタムしてもらう手間賃である。そんな気持ちでお店を探し始めたら、いきなり買ってくれるなら改造手間はサービスしますという店にぶつかった。そこの若い責任者(以下S君と呼ぶ)はジジチャリを作りたいという筆者の意図をすんなり理解した。というより元々そういう趣味があったようで、初めから色々とアドバイスをしてくれたのだから話は早い。その店で買うことはその場で決まった。

次は車種である。まずは少しでも車重の軽いP社のものを選び、ハンドルを下げて見た。何かに引っかかって下がらない。よくみるとP社のものは全て同様のストッパーが施されている。元々S君もP社よりB社の方が構造が強い(その代わり重い)と勧めてくれていたのでB社で試して見たらこちらはすんなりと下がった。この店ではY社は扱いがなかったので、重いことは諦めてB社で選ぶことにした。どうせ重いならその見返りのある車種をということで両輪駆動、かつ回生機能のある普及車に決定。一万円の値引きも決定要件となった。

さてベース車両は税抜き10万円を切って手に入った。こいつを二万以内の費用でイメージするジジチャリに仕上げるにはどうするか。というよりこれまで乗ってきたクロスバイクの部品を転用することで金を掛けずに改造できるはずという思いのもとに進めてきた作戦である。いっても二万以内で収めたいというのが正直なところだった。

となればハンドルは今使っているブルホーン!ママチャリにつければ滑稽なことこの上ないだろう。S君も面白がっていたようだが、これも問題にぶつかった。回生機能を発動させるため、この自転車の左ブレーキにはスイッチング機能が付加されている。ブルホーン用のブレーキに付け替えるならこの電気系統のレイアウトを変えなければならないし、それが難しければ回生機能を諦めなくてはならない。回生機能は使いたいし、S君は電気系統はいじれない。メーカーに頼める話でもない。ここはそのまま左ブレーキに限らず既存システムを使う前提で進めるのが妥当な選択であった。

苦労したハンドル回り。

次善の策はストレートバー。今のバイクにブルホーンを付け替える前のをなぜかとっておいた。これなら面白みはないけど確実に使える。しかしなぜブルホーンに付け替えたかといえば、グリップの位置を変えれば乗車姿勢を変えられるという点で、自転車を漕いでいて姿勢が変えられないというのはつらい。グリップエンドを付ければ似た効果は得られるがカッコが悪い。等とブー垂れていたらS君の同僚が使ってるグリップを教えてもらった。少し高いがエンドバーの付いたタイプでママチャリ用のシフトチェンジャーやベルのつけられるショートグリップもあるらしい。早速アマゾンで検索し、購入した。同時にストレートバーにすることにより、干渉する既設の前かごも買い換えた。単に取ってしまおうかとも思ったが、カゴがあるのは実用的だし、何より既設のライトが前かごに直付けされていたからだ。これがまた自動点滅のLEDで便利なことこの上ない。まったくスポーツ自転車に比べてママチャリの装備の便利なこと!スポーツ車は軽量化のため、あらゆる装備を削ぎ落としていることを今更ながら実感する。反面軽量化も計ろうというもくろみは敢え無く消えた。

サドルの方はサスペンションのついたポストごと入れ替えることであっけなく完了。後付けしていたサドルバック取付金物がサスの沈み込みで荷台に当たるのでハンドルバーと同じく少し長さを詰めてもらった。

最後は唯一「改造」の名に値するクランクの付け替え。スポーツ車のクランクは前ギアと一体化しているがママチャリは別々のため付け替えが容易ということでスポーツ車より5mm短いというそれを同じ長さのものに変えることにした。しかしB社の補修部品としてのクランクは電動車用のものはなく、マイジジチャリには右クランクが合わないとのこと。

選択肢としてはネットに出回る怪しい部品にチャレンジするか、B社純正のクランクを2セット買って両方左側クランクを使うかである。しかし後者はネジの回りが逆となり、乗っているうちにそのペダルが外れる恐れがあるとのこと。使うペダルも同じ左用が必要となる。それでも筆者は確実な後者を選んだ。ペダルが外れるようなら瞬間接着剤で固めるよと…この辺は部品が自由化されているスポーツ車に比してママチャリが不便なところである。

しかしS君はこの弁に同じモノ作りする技術屋として共感してくれたらしい。純正の右クランクのネジを削り込み、マイジジチャリに合わせて取り付けてくれたのである。てっきり左用がついていると思って見に行ったら全く自然な仕上がりに驚いた。とてもサービスでやってもらえる仕事ではない。S君と筆者は年齢は多分ダブルスコアで離れているが、この瞬間(いや実は多分もっと前)から店員と客という関係を超えて自転車好きな仲間となったようだ。乗り始めてほぼ一ヶ月、S君は否定するが筆者はこのクランクの5mmの差が他の同車種より強いトルクとアシスト力を生み出していると信じて疑っていない。

ママチャリに見えないでしょう?

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